穀物輸出合意、2カ月間延長 ロシア、土壇場で姿勢転換

トルコのエルドアン大統領=17日、アンカラ(ロイター=共同)

 黒海を通じたウクライナ産穀物輸出を実現している4者合意を巡り、トルコのエルドアン大統領は17日、2カ月間の合意延長が決まったと明らかにした。合意はロシア、ウクライナと仲介役のトルコ、国連が結んでいる。18日に期限が切れると主張していたロシアも、延長を確認した。

 ロシアは欧米による制裁の影響で自国産穀物や肥料の輸出に生じた支障の解消を強く要求していた。土壇場で姿勢を転換した背景には、合意延長を訴えてきたエルドアン氏の求めに応じることで、28日のトルコ大統領選決選投票で同氏の再選を後押しする狙いがあるとみられる。(共同)

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