盛岡で結核集団感染 岩手県内5年ぶり

 盛岡市保健所は17日、市内の同じ学校に通う20代の女子学生2人が結核を発病し、学生や職員、同居人ら計16人が感染したと発表した。投薬治療中の1人を除いて全員が回復。接触者の健康診断や調査は終わり、感染拡大の可能性は低いとしている。

 同保健所によると、最初に発病した女子学生は昨年3月、せきの症状で市内の医療機関を受診。検査で結核と判明し、同6月に入院する病院から届け出があった。接触した学生、職員ら37人を対象に血液検査などを行い、15人の感染を確認した。

 同保健所によると、岩手県内の結核の集団感染は中部保健所管内の医療機関で2018年に発生して以来5年ぶり。

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