JR久留里線 久留里駅~上総亀山駅間 住民団体「廃線にしないで」

久留里駅から上総亀山駅間 住民団体「廃線にしないで」

 JR久留里線沿線の住民らで作る団体が5月17日、記者会見し「廃線にしないでほしい」と久留里線の久留里駅、上総亀山駅間の存続を訴えました。

 「久留里線と地域を守る会」の代表ら9人は5月17日、千葉県庁で記者会見し、JR東日本千葉支社に対し、久留里駅から上総亀山駅間の存続を求める要望書と、沿線住民ら5691筆分の署名を提出したことを発表しました。

 要望書では、11日から始まったJR東日本と地元自治体らの協議について、「一部の区間を切り取って赤字を強調するやり方と同じで、その区間の交通形態を検討するということは廃線を前提としている」と批判したうえで、「地域に愛される鉄道として存続させることを重ねて要望し申し入れる」としています。

 三浦久吉代表は、久留里駅から上総亀山駅間が廃線になると、それを突破口に内房線や外房線など、県内外の赤字路線に波及してしまうと主張し、「廃線にしないでほしい。ひと踏ん張りして住民の声を大きな声にしていきたい」と述べました。

 要望書と署名を受け取ったJR側は「応えるかどうか含めてここでは答えられない」と対応したということです。

 久留里駅から上総亀山駅間は、運賃収入が100万円に対し営業費用が2億8100万円かかるJR東日本の中で最も不採算な路線で、今後の在り方について、JRと地元での協議が11日から始まっています。

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