英首相、海自護衛艦を視察 安保協力へ「信念共有」

海上自衛隊の護衛艦「いずも」を視察する英国のスナク首相(中央)=18日午前、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地

 英国のスナク首相は18日、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)を訪れ、事実上の空母化へ改修を進める海自最大の護衛艦「いずも」を視察した。日英の安全保障協力の強化に向けた姿勢を示す狙い。記者団に「英国と日本は自由で開かれたインド太平洋の信念を共有している」と強調した。

 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開かれる被爆地・広島への訪問に関しては「歴史の教訓を学ぶチャンスとして重要だ」と語った。

 日英の安保協力を巡っては昨年12月、イタリアを加えた3カ国で次期戦闘機の共同開発に合意。今年1月には自衛隊と英軍の共同訓練を推進するため相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」に署名した。

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