EV充電用コンセント100基設置へ 那須塩原市、2024年1月運用開始 テラモータース(東京)と連携

市内公共施設などに約100基設置されるEV充電用コンセント=市提供

 那須塩原市の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は18日の定例会見で、電気自動車(EV)関連事業を展開する「テラモーターズ」(東京都港区)と連携協定を締結し、8月から市内公共施設などにEV充電用コンセント約100基を新たに整備すると発表した。現在の53基から3倍近くに増えることになる。脱炭素社会の実現に向けて電気自動車の普及を促進し、地域ブランド力向上を目指す。

 同社は2010年に設立されたベンチャー企業で、昨年4月からEV充電器設置の工事や維持管理を一括して行うサービスを開始した。全国の自治体と連携協定を結んで整備するのは6例目で、県内では初めて。設置するのは3キロワットの充電用コンセント。設置の初期費用約1億円や維持・保守費用は同社が負担する。利用者は車載ケーブルを利用して充電し、専用アプリから利用料を払う。

 市は今月から市役所庁舎や公民館、市営駐車場、観光施設への設置に向けて現地調査を行い、6月に同社と連携協定を締結。8月から設置工事を開始し、来年1月から運用を開始する。

© 株式会社下野新聞社