「広島の願いは核廃絶だ」 被爆地G7開催に抗議集会も

広島市で開かれたイベントで発言する金平茂紀さん(前列右)。同左は元市長の平岡敬さん=17日

 G7サミットが開催される広島市では、歓迎ムードが広がる中、核抑止の強化を懸念し、被爆地が利用されるとして開催に抗議する声も上がった。「広島の願いは核廃絶だ」。こうした訴えを広げようと市民らによる集会も相次いで開かれた。

 「G7のプロパガンダに巻き込まれてはならない」。13日に広島市で開かれた「G7広島サミットを問う市民のつどい」。平和活動家や学者が登壇し、全国から集まった約200人の参加者が抗議の声に耳を傾けた。

 実行委員で経済学者の富山大名誉教授小倉利丸さん(71)は「広島が『核肯定』の象徴になり歴史のねじ曲がりが生まれる。サミットに期待するのは無意味だ」と強調した。

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