宮崎湧&松井勇歩「入間くんに向き合うと心が純粋になる」『魔入りました!入間くん』THE STAGE キャストインタビュー|リンクコーデで登場の仲良しっぷりも

2023年5月19日(金)から28日(日)まで、東京ドームシティ シアターGロッソにて行われる『魔入りました!入間くん』THE STAGE

原作漫画『魔入りました!入間くん』(作・西修)「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の“魔界学園ファンタジー”でコミック累計発行部数1,200万部を超える人気作。

両親の私欲で悪魔に売られた不憫な少年・入間くんが、魔界の大悪魔サリバンの孫となり、悪魔学校(バビルス)で悪魔たちと楽しく(?)過ごすというドタバタなコメディ作品です。2019年より放送を開始した原作のTVアニメも、現在第3シーズンまで制作されており、根強い人気を誇る本作がついに舞台化!

舞台初共演ながら、撮影当日は色違いの衣装を用意するほど意気投合した鈴木入間役の宮崎湧さんアスモデウス・アリス役の松井勇歩さんのインタビューをお届けします。

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▲アスモデウス・アリス役の松井勇歩さん(写真左)、鈴木入間役の宮崎湧さん(写真右)。二人で打ち合わせて役柄に合わせた色違いの衣装を準備してくれたそう!

宮崎湧は優しくて……流されやすい!? 入間くんはまさに“ハマり役”!

――『魔入りました!入間くん』という作品の印象は?

宮崎湧(以下、宮崎):知れば知るほど……沼っていく作品です。numan(ヌーマン)さんだけに……。

松井勇歩(以下、松井):小ボケ早いな!(笑)それインタビュー中盤くらいに出すネタよ⁉

宮崎:(笑)。でも本当にそうなんですよ。マンガも読んで、アニメも見たのですが、どちらもキャラクターの関係性、物語のテンポの良さにどんどん引き込まれて、のめり込んでしまいました。唯一無二の作品というか、『入間くん』でしか得られない……なんていうんですかね?

――栄養がある?

宮崎:そう、それです!(笑)この舞台と入間くんに向き合っている期間は、心が純粋になったような気がしています。

松井:僕はこの作品に出演が決まってから原作を見させていただいたのですが、アニメがNHKで放送されているのもあって、子供向けの作品なのかなと思っていたんです。でも蓋を開けてみたらめちゃくちゃ面白くて、大人でもハマってしまう魅力的な作品でした。

――演じるキャラクターと自分に、似ているところはありますか?

宮崎:あるかなぁ……。

松井:優しさでしょ。湧くんは本当に優しい。

宮崎:ええ!本当にですか?

松井:すごく似てるよ。人に対する優しさと……あと、流されやすさも(笑)。

宮崎:流されやすいんですよね(笑)。

松井:湧くん、断れないし、他人を否定できない人なんですよ。例えば、誰かに「これ、すごく美味しいよ」ってオススメの食べ物を紹介されたとしたら、自分があまり好きなものじゃなかったとしてもそれを絶対に否定できないんです。自分が拒否することでその人を傷つけてしまうんじゃないか、嫌な気持ちにさせてしまうんじゃないかって考えちゃうタイプなんですよ。そういうところが僕は凄く好きですけどね。

宮崎:嬉しい……!そんな僕を勇歩くんがしっかり導いてくれています。勇歩くんはブレない核みたいなものを持っていて、物事をハッキリジャッジできる人で、何度となく稽古中に支えてもらいました。

松井:嬉しい……けど、今、お互いを褒めようのコーナーじゃないのよ(笑)。湧くん自身はあまり入間くんとの共通点は感じない?

宮崎:そうですね……逆境を乗り越えようとするサバイバル精神というか、目の前のことに向き合って奮闘する様はちょっと似ている部分かも。僕の逆境なんて入間くんほどじゃないので、おこがましいですけど。入間くんの勇姿に僕自身も力をもらっています。

――素敵ですね。アスモデウスと松井さんはどうでしょう?似ているところはありますか?

松井:本っ当に……ないですね(笑)。かなり自分とはかけ離れたキャラクターです。僕はあんなに文武両道じゃないです。でも、かけ離れているからこそ演じ甲斐があるというか、役者冥利につきるという側面はありますね。何より入間くんに影響を受けて変わっていくアズくんを演じているのは楽しいです。

宮崎:勇歩くんの演じるアズくんは、アズくんそのものなんですよ!稽古期間からずっと僕の横にいて、関係性を築いてくれたので、舞台では初共演だし、先輩なんですけど、失礼なんじゃないかってくらいの距離感で今、仲良くしてもらっています(笑)。この関係性が舞台上でも生きてくるといいなと思います。

――本番に向けて稽古が進んできていると思いますが、見所は?

宮崎:一人一人のキャラクターの再現度の高さはぜひ生で観てほしいですね。衣装やメイクの方々が総力を結集しています。キャストもそれぞれが自分の演じるキャラクターを深く愛しているので、胸をはって演じ切りたいと思います。コメディとしてのテンポの良さも、舞台版としてぜひ注目してほしいです。あと音楽も良くて……。アニメの音楽も手掛けていらっしゃる本間昭光さんと関向弥生さんが舞台版にも関わってくださっているので、舞台でしか聴けない『入間くん』の音楽もぜひ楽しんでもらいたいです。あとは……。

松井:残しといて、残しといて!僕が言うことなくなっちゃう(笑)。

宮崎:語り出したら止まらなくて、すみません(笑)。

松井:それだけ魅力的な作品ってことだよね。僕は、演劇としてどう成り立つのか、というところをぜひ観てほしいです。今回『魔入りました!入間くん』をきっかけに初めて2.5次元舞台を観るという方も少なからずいらっしゃるんじゃないかなと思っていて。それだけ人気の作品をやらせていただくので、プレッシャーもありますが……生の人間が作る『入間くん』の熱量をぜひ感じていただけたらなと。

宮崎:そうだよね。

松井:キャストもスタッフも原作をリスペクトしながら、どうしたらもっと演劇として面白くなるか、沢山話し合っているんです。“演劇”って敷居が高いものだと思っていらっしゃる方がいたら、そんなことは決してないので、ぜひこの機会に原作ファンの方に舞台に興味を持ってもらえたら嬉しいです。勿論、逆に原作を知らなくても楽しめる舞台に、ということも考えているので、今作を機に『魔入りました!入間くん』という作品に出会っていただけたら、それもそれですごく嬉しいなと思っています。

松井勇歩が宮崎湧にプレゼントも! プライベートでも仲良しの2人

――ではここからは作品にちなんでお2人の素の部分に迫っていこうと思うのですが……まず、『魔入りました!入間くん』というタイトルにちなんで、最近「魔入りました(参りました)!」と思ったエピソードがあったら教えてください。

松井:僕、最近、自宅のお手洗いの電球が切れたんですけど、切れてから初めて気づいたんですが、うちのお手洗い、電球が2ヵ所ついていたんですよ!なのでメインの電球は切れたけど、小さい電球の方がまだついていて、間接照明みたいになって……なんか、すごくオシャレで。これは……参ったなぁって(笑)。

宮崎:(爆笑)。

松井:分かりますか!? オシャレな居酒屋さんのお手洗いみたいになったんですよ!もうこれは……参りました!しばらくあえて電球は変えずにいようかなって思います。

宮崎:どうしよう、こんな面白いエピソードは考えてなかった……。

松井:いや、ごめんごめん、面白い話をするコーナーじゃないから(笑)。湧くんは?

宮崎:僕はクララ役の(小山)百代ちゃんの歌声に、参りました!ですね。クララのあの独特な感じを歌声で表現できるのが凄すぎる……。全く嫌味がなく、クララそのものなんですよ。

松井:ああー、あれは確かに参っちゃうよね!

宮崎:百代ちゃん自身の個性と、クララというキャラクターが奇跡的にマッチングしていて、他の人には絶対真似できないなって思いますね。

――エピソード、逆順でご紹介した方がいいですか?

松井:何でですか!僕のお手洗いの話をオチにしないでくださいよ!(笑)

――(笑)。続いて、不本意にも入学早々に目立ってしまう入間くんですが、お2人が本意にしろ、不本意にしろ、学生時代に “目立ったな”と思うエピソードはありますか?

松井:僕はサッカー部だったんですが、入学式の日は全員が革靴で登校しないといけないんですよ。でも「サッカー部は、毎年1人はスニーカーで来るヤツがいる」って言われているくらいで、部長や監督からキツくキツく革靴で来るように言われていて、前日にもわざわざ「明日は革靴だぞ」って連絡が回ってきたんです。なのに僕、スニーカーで行っちゃって(笑)。

宮崎:フリに応えたみたいになっちゃってる(笑)。

松井:そんなつもりはなかったんですよ!玄関にちゃんと革靴を出しておいたんです。だけどクセって怖いですよね……隣に並べていたスニーカーを履いちゃって。学校の最寄りの駅の階段を歩きながら気づいたんですけど、もう引き返せなかったです……「今年はアイツか」って目で見られて、めちゃくちゃ目立つし、監督には死ぬほど怒られました。

――それは不本意な目立ち方ですね……。宮崎さんはいかがでしょうか?

宮崎:僕は絵を描くのが好きで、小学生の頃に自由帳によくオリジナルのマンガを描いていたんですが……今もですが当時から根暗でコミュニケーションが上手じゃなくて。そんな中、クラスのアッパーな陽キャ女子にそのマンガが見つかっちゃって、「めっちゃ面白いじゃん」って言ってくれて、悪気はないんでしょうけども、その子の仲間内で回し読みされて……しまいにはクラス全員に読まれてしまうということが……。

松井:アッパーな陽キャ女子(笑)。

宮崎:でも、口下手な自分にとってはイラストがコミュニケーションツールではあったので、それをきっかけに話せるようになった人もいて、最終的にはありがたかったなという思い出です。

――それならよかったです!今でもイラストは描かれるのですか?

宮崎:いや、今はそこまででは……。

松井:せっかくなら舞台のパンフレットに湧くんの描き下ろしマンガを載せるページ作ってもらおうよ!西修先生にも見てもらって。

宮崎:いやいやいや!そんなとんでもない!おこがましすぎるから!せめて自分のSNSにあげる……くらいで勘弁してください。

松井:ぜひ描いて!楽しみ!

――では続いて、numan(ヌーマン)にちなんで、今、「沼っている(ハマっている)」ことは?

松井:冒頭のくだり、ここだったな(笑)。

宮崎:先走ってすみませんでした(笑)。

松井:僕は今更なんですが、今年に入ってからYouTubeを見るのにハマっています。ゴルフや格闘技を見るのにハマっていて……。何かしながら気軽に見られるのがいいですよね。

芸人さんやバラエティ番組がもともと好きなので、どちらかというと芸人さんのYouTubeチャンネルを見ています。地上波のTVではできないようなちょっとした企画があったり、素に近いテンションが見られたりするのが好きなんです。全国ネットで見るより、いい意味で2トーンくらいローテンションなんですよね(笑)。

――オススメはありますか?

松井:かまいたちさんのチャンネルが特に好きですね。あとは「心配ないさー!」で有名な大西ライオンさんのゴルフ動画も面白くて。「ゴル配ないさー!」って叫んで始まるんですけど、ゴルフ場って大きな声を出すのがマナー違反なので、それこそ2トーンくらい下がった小さい声で言うのがまたツボです。

――面白そうですね!宮崎さんはいかがでしょうか。

宮崎:僕もYouTubeは沼っています。寝つきが悪くて、布団に入ってから全然眠れないんですけど、いつか乗りたいなって思っている憧れの車のエンジン音の動画を見ると、心が穏やかになってよく眠れるんです。

あとはそれこそゴルフ。勇歩くんが打ちっぱなしに連れて行ってくれて、ゴルフセットも貸してくれて、人生初ゴルフをしました。楽しかったよねぇ!!

松井:楽しかったー!!

宮崎:勇歩くんすごく上手だから思わず大きな声で「ナイスー!!」って言っちゃったんですけど、めちゃくちゃ恥ずかしがられちゃって。

松井:ゴルフって紳士のスポーツだから!大きな声出しちゃダメなのよ(笑)。慌てて「やめてやめて~!」って止めました(笑)。

宮崎:ごめんなさい(笑)。最終的にゴルフ用のグローブもプレゼントしてくれたんですよ。また一緒に行きたいです。稽古以外でも本当に仲良くしてくれてすごく感謝しています。

松井:また行こうね。

――本当に仲良しなんですね!きっとその仲の良さが『魔入りました!入間くん』THE STAGEに反映されてくるのではないかと楽しみにしています。それでは、最後にnuman読者の皆様にひとことお願いします。

松井:沢山の方に愛されている作品の舞台化に出演させていただき、光栄です。皆さんの期待値を越えるような舞台になるように、皆で力を合わせて作っているので、ぜひ楽しんでいただけたら! 自信を持ってお届けします。

宮崎:キャスト・スタッフ一同、試行錯誤を繰り返して、作品・キャラクターに愛情を注ぎこんでいます。稽古終盤ですが、最後の最後まで力を振り絞っているところですので、入間くんの壮絶な人生、そしてバビルスの魔界を全身全霊で表現出来たらと思います。皆さんの明日を生きる活力になるような作品を目指して頑張りますので、ぜひ劇場に足を運んでください!

取材・執筆:通崎千穂(SrotaStage)
撮影:オグラヒデコ

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「魔入りました!入間くん」THE STAGE 公演概要

「魔入りました!入間くん」THE STAGE

原作:TVアニメ「魔入りました!入間くん」
西修「魔入りました!入間くん」(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)より

脚本:伊勢直弘

演出:大関 真(スーパーエキセントリックシアター)

音楽:本間昭光 関向弥生

出演:
宮崎 湧 松井勇歩 小山百代 立道梨緒奈 桜庭大翔 和合真一
山﨑玲央 相田真滉 赤坂麻凪 北野瑠那 立花 将 松川大祐 菅野慶太 田畑 渚
林野健志 谷口賢志

アンサンブル 小泉 丞 杉森菜摘 福田 楓 光永ヒロト 森川大輝 山越大輔 来夢

公演日程:2023年5月19日(金)~5月28日(日)

会場:東京ドームシティ シアターGロッソ

公式サイト https://www.iruma-stage.jp/
公式Twitter https://twitter.com/iruma_stage

主催:「魔入りました!入間くん」THE STAGE製作委員会

お問い合わせ:
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)

©西修(秋田書店)/NHK・NEP
©「魔入りました!入間くん」THE STAGE製作委員会

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