猿之助さん回復後に聴取へ 警視庁、死亡の両親に掛け布団

市川猿之助さん宅付近を警備する警視庁の警察官=18日午後0時14分、東京都目黒区

 東京・目黒の歌舞伎俳優市川猿之助さん(47)宅で倒れ死亡した両親は、2階リビングの床に並んだ状態で首から下に布団がかけられていたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は猿之助さん宅を実況見分するとともに、近く両親の遺体を司法解剖して死因の特定を急ぐ。猿之助さんからは回復を待って経緯を聴く方針。

 捜査関係者によると、歌舞伎俳優で父親の市川段四郎さん(76)は搬送先の病院で、母親(75)は自宅でそれぞれ死亡が確認された。猿之助さんは命に別条はない。

 猿之助さんは半地下にある自室のクローゼット内で見つかり、そばには猿之助さんがペンで手書きしたとみられる遺書のような書き置きがあった。

 マネジャーが18日午前、猿之助さん宅を訪れた際、返答がなかったため室内を確認し、倒れている3人を見つけた。いずれも寝間着のような半袖シャツと長ズボン姿だった。両親に目立った外傷は確認されていない。

 猿之助さんを巡っては、性加害やハラスメントの疑惑を「女性セブン」(小学館)が同日発行の記事で報じていた。

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