4年ぶり「千人武者行列」 衣装華やか、行進堂々と 日光東照宮【動画】

大勢の観衆が詰めかけた表参道を勇壮に練り歩く鎧武者たち=18日午前11時25分、日光市山内

 日光市山内の日光東照宮で18日、伝統の「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が4年ぶりに行われ、華やかな衣装を身にまとった市民らが表参道を練り歩いた。

 春季例大祭の関連行事で、「神輿渡御祭(しんよとぎょさい)」とも呼ばれる。1616年に亡くなった徳川家康(とくがわいえやす)が翌17年に、静岡県の久能山から日光に改葬された際の行列を再現している。

 前日に行われた「流鏑馬(やぶさめ)神事」と同様、新型コロナウイルスの影響でここ3年は実施が見送られていた。

 季節外れの暑さの中、多くの人が見物に集まった。午前11時ごろ、鎧(よろい)武者や鉄砲持ちなどの役割に扮(ふん)した市民ら約500人が日光二荒山神社を出発し、御旅所までの約1キロを行進。表参道では両脇を観衆が埋め、堂々と歩く一行にカメラを向けるなどしていた。

 授業の一環で訪れていた同市東中1年神山叶都(かみやまかなと)さん(12)は「4年ぶりに見ることができて良かった。いろんな姿の人が歩く光景に感動した」と話した。

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