将来の夢はYouTuber!子どもの「動画作成の習い事」料金や内容、向いている子って?

子どもは自由時間に何をして遊んでいますか? お絵かき、おままごと、レゴブロックなど、さまざまな遊びがありますが、テレビやタブレットでひたすら好きなYouTubeを見ている、という子も多いのではないでしょうか。

近年、子供の間でのYouTubeの人気の高まりと共に、憧れの職業としてもYouTuberが挙げられるようになりました。

また、アニメ業界に特化した専門学校「代々木アニメーション学院」では、2020年度からYouTuber学科を新設。2021年には動画配信クリエイターなどを育成する専門学校「バンタンクリエイターアカデミー」が開校するなど、“YouTubeを仕事にする”という選択肢が今の子供にとっては当たり前のものになりつつあります。

YouTuberといえば、自分が出演するだけでなく、自ら動画編集まで行う人が多いですよね。そのためか、最近では子どものための動画作成レッスンを教える習い事も登場しているのだとか。この記事では、どんな内容の習い事なのか、詳しくご紹介します。

YouTuberに興味がある子におすすめ!動画作成の習い事って?

1:レッスン内容は?

動画を撮影するためのカメラやタブレットの使い方や、編集ソフトの専門用語、使い方についてはもちろん、動画を作る以前に知識として必要なネットリテラシーから教えてくれるところも。

そしてYouTubeといってもジャンルは多岐にわたります。好きなものを紹介したいのか、自分のダンスや歌を見せたいのか、ゲーム実況がしたいのかなど、子供によってやりたいこともさまざま。動画を作成するにも、まずはどんな動画にしたいか考えたり、絵コンテを作ったりするところから始めます。

作りたい動画をイメージして、どうしたらたくさんの人に見てもらえるような動画が作れるのか、いわゆる企画の部分を考えるところからが動画作成と言えるでしょう。

そうして自分の作りたい動画が決まったら、必要な素材を撮影し、動画編集のやり方やタイトルやテロップの付け方、サムネイル(一覧に表示される看板画像)の作り方、BGMや効果音の付け方など、具体的な動画作成の方法についてのレッスンが始まります。

上級編になると、クロマキー撮影やアニメーション編集などのレッスンを行う教室もあります。

プロが使っているような編集ソフトをパソコンに入れて教えるところもあれば、iPadにもともと入っている動画編集ソフトを使って教えるところもあります。編集に使う機器は教室の貸し出しのもの(別途レンタル料が発生する場合あり)が用意されているか、各自で持っているパソコンを使う、なければ購入が必要になります。

インターネット環境にパソコンやiPadがあればどこでもできることから、オンラインの個別指導で動画作成レッスンを行っている教室もあります。

2:どんな力が身に付く?

単純に動画の撮影技術や編集の知識だけでなく、どんな動画が作りたいのか、それをどんな視聴者に見てもらいたいのか、どんなふうに作ったらたくさんの視聴者に見てもらえるのかを想像し、工夫し、表現することで、伝える力、プレゼンテーション力が身に付くでしょう。企画力や想像力が磨かれていくことも期待できます。

自分で撮影して編集して1本の動画を作り上げることは、動画の長さにもよりますが、それなりに時間もかかり、慣れないうちは特に大変な作業です。一から物を作り上げることで達成感を得られ、自信につながるかもしれません。

写真素材やBGMなどを使ったりもするので、肖像権や著作権など、ネットリテラシーについても学べる良い機会になります。

3:月謝はどのくらい?

入会金が1万~2万、週1のレッスンで月謝が1万~2万円が相場のようです。

また、レッスン時のパソコンは貸し出しであっても、学習したことを家でも実践したい、個人的にも動画を作りたいと思ったときに自宅で使える子供用のiPadやパソコンがあると便利ですよね。そうなると、初期費用は他の習い事に比べてやや高めかもしれません。

ただ、パソコンやiPadは動画作成以外にも用途が多く、親も一緒に使えるものでえす。たとえ子供が習い事を辞めたとしても使えますし、買って無駄になるということは少ないのではないでしょうか。

4:何歳くらいからできる?

YouTube自体は未就学児のうちから見ている子も多いと思いますが、自分で動画作成となると小学3年生くらいからを推奨しているところが多いようです。

あまり早くても理解が追い付かずイヤになってしまう可能性もあります。まずは、近所の(もしくはオンラインの)教室を探して、対象年齢を調べてみましょう。そもそも小3~や小4~など、入会の年齢が決まっている場合もあります。

また、プログラミング教室の中に動画作成コースが設けられているケースも。

2020年度から小学校、中学校でのプログラミング教育が必修化したこともあり、習い事としての注目度も高まっているプログラミング。動画作成はプログラミングとは違いますが、パソコンに親しむという意味では、学校でのプログラミング学習にも活かせるかもしれませんね。

5:どんな子に向いている?

YouTubeが好きな子であれば、自分もYouTuberになってみたい!と一度は考えたことがあるはず。興味があれば、一度無料体験に参加してみるなど、本人の熱意を探ってみてもいいかもしれません。

自分で何かを表現したい子、自分の好きなことについて話したい、話すのが得意な子には向いているでしょう。また、お話は得意でなくても、音声なしでテキストを入れたり、作業する姿を淡々を見せたりなど、動画にはいろいろな表現の形があります。

習い事で学ぶことで、やりたいことややれることの幅が広がって、自分が作りたい動画のイメージも広がるかもしれません。

これからさらに需要が高まりそうな、動画作成の習い事。YouTuberにならなくても、今後役に立つ知識が学べそうです。子どもがYouTubeや動画作成に興味がありそうなら、一度体験に行ってみてはいかがでしょうか。

(ハピママ*/ Mami Azuma)

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