理化学研究所(埼玉県和光市)の労働組合は18日、今年3月末での雇い止めが懸念されていた有期契約の研究系職員380人のうち、半数近くの184人が転職するなどし、理研との雇用関係がなくなったと発表した。雇用を継続されても、降格や研究が続けられないケースがあるとして抗議を続ける方針。
380人の状況について労組が理研から受けた回答によると、184人のうち115人は大学や企業に転職した。少なくとも23人は就職先が未定とみられる。金井保之委員長は記者会見で「違法な雇い止めだ」と訴え、理研への復職支援を続けると強調した。