
陸上自衛隊輸送機V22オスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備計画を巡り、九州防衛局は18日、新駐屯地予定地の名義人となっている佐賀県有明海漁協と、土地約31ヘクタールの売買契約を締結した。防衛省は工事業者と契約しており、早ければ6月上旬にも駐機場や格納庫など関連施設の整備に着手する。
県への配備要請から約9年を経て、防衛省は最大の課題だった用地取得にこぎ着けた。九州、沖縄方面の防衛力を強化する自衛隊の「南西シフト」の大きな節目となる。
九州防衛局の伊藤哲也局長は取材に「契約できたことに感謝したい。賛成ではない人の意見を重く受け止め、対策や説明を重ねて懸念を払拭する」と話した。