偕楽園「迎賓館」 もてなしの場に活用へ 結婚式や国際的会合 水戸、オープニングセレモニー

「The迎賓館 偕楽園 別邸」のレストラン=18日午前、水戸市千波町

偕楽園拡張部の月池(水戸市千波町)のほとりに完成した「The迎賓館 偕楽園 別邸」のオープニングセレモニーが18日、茨城県や水戸市などの関係者130人以上を招いて開かれた。同館は民間資金を活用する制度「パークPFI」を導入した県による県内初の施設。日本三名園の景観を生かし、結婚式や国際的な会合など、もてなしの場としての活用を見込む。

運営は、ブライダル事業などを各地で展開するアイ・ケイ・ケイ(佐賀県伊万里市)を代表とした共同事業体が担う。19日にオープンするレストランとカフェを除き、4月に開業した。

セレモニーには大井川和彦知事や石井邦一県議会議長、同社の金子和斗志最高経営責任者(CEO)、国会議員や県・市議などが出席。テープカットや内覧会などが行われた。

あいさつで大井川知事は「偕楽園の魅力を増す、通年で楽しめる施設ができた。非日常を味わえる素晴らしい体験をたくさんの方にしていただける」と評価。さらに「一帯が大きな集客地域になるよう目指していく」と語った。金子CEOは「水戸に進出できたのは誇り。県民や市民の皆さんが(この施設が)あって良かったと思えるようにしたい」と意欲を示した。

施設は地上2階建て。延べ床面積2768平方メートル、総工費約17億円。2階は演奏会もできるチャペル、1階は披露宴にも活用できるレストランがあり、それぞれガラス張りが大きな特徴。好文亭や月池などのほか、偕楽園の四季折々の自然を眺めることができる。

同社によると、チャペルの利用は、年内はほぼ予約で埋まっている。レストランは一部予約制、カフェは予約なしで利用できる。

「The迎賓館 偕楽園 別邸」のオープニングセレモニーでテープカットする大井川和彦知事(右から4人目)ら来賓や関係者=18日午前、水戸市千波町
月池のほとりにたたずむ「The 迎賓館 偕楽園 別邸」=18日午後、水戸市千波町
偕楽園の風景を望むガラス張りのチャペル=18日午前、水戸市千波町

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