リコーと東芝、事務機生産統合へ 来年にも新会社設立

 リコーと東芝が、コピー機や複合機といった事務機の生産部門を統合する方向であることが18日、分かった。開発や生産を手がける新会社を来年にも設立する。企業や官公庁でペーパーレス化が進み、市場の成長が見込めない中、統合を通じて業務を効率化し、競争力を強化する。

 事務機はセンサーなどの電子部品を数多く組み合わせて開発、製造するため、高い技術力が求められる。世界市場では日本メーカーが存在感を示しており、キヤノンや京セラ、コニカミノルタも有力企業として知られる。

 コロナ流行を機にオフィスに出社する人は減り、事務機の市場環境は厳しい。再編の動きが業界全体に波及するかどうかが注目される。

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