終盤失速のアーセナル、来シーズンに向け2億ポンド補強を敢行か

写真:今夏の補強の大本命と見られるライス。移籍金はかなりの額だが…… ©Getty Images

今シーズンのプレミアリーグで長期間にわたって首位に立ちながら、終盤にまさかの失速を見せマンチェスター・シティにかわされたアーセナル。悲願のリーグ制覇はかなり厳しい状況だが、イギリス紙『デイリーメール』電子版は早くも来シーズンの布陣を予想している。

同メディアによると、アーセナルは今夏の移籍市場で2億ポンド(約343億円)を投入しつつ、現有戦力も何人か売却してチームの刷新に乗り出すという。

今シーズン、出場機会に恵まれなかったDFのキーラン・ティアニーやロブ・ホールディング、MFのエミール・スミス・ロウはプレー時間を求めて移籍する可能性があり、今シーズン限りで契約が満了するFWリース・ネルソンも契約延長を望まずに他クラブに移籍する可能性が高いとされている。

中盤の要だったMFグラニト・ジャカはレヴァークーゼン移籍が濃厚とされている。また、スタッド・ランスに期限付き移籍し、リーグ・アンで19ゴールと大活躍中のFWフォラリン・バグロンは多くのクラブから注目を集めており、3000万ポンド(約51億4600万円)程度の値がついているという。

一方で、獲得候補としてはMFデクラン・ライス(ウェストハム)、FWウィルフレッド・ザハ(クリスタル・パレス)、FWムサ・ディアビ(レヴァークーゼン)、MFモイセス・カイセド(ブライトン)、DFマーク・グエヒ(クリスタル・パレス)の名前が挙がっている。

『デイリーメール』電子版はこれを踏まえ、来シーズンのアーセナルは4-2-3-1の布陣で戦うと予想。主要メンバーとして次の11人を挙げた。

GKはこれまで同様アーロン・ラムズデール。DFは右からベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、グエヒ、オレクサンドル・ジンチェンコ。MFはライスとカイセドがダブルボランチを組み、右サイドMFはブカヨ・サカ、トップ下はマルティン・ウーデゴーア、左サイドMFはムサ・ディアビ、FWはザハ。

センターバックでは現状、ガブリエウが主力を務めているが、第31節ウェストハム戦でPKを献上するなどミスを犯す場面も。ホールディングやヤクブ・キヴィオルでは不安があるため、グエヒが重要なオプションになるという。

ボランチはライスとカイセドの組み合わせ。『デイリーメール』電子版は「両者を同時に獲得する可能性は低い」一方で、「一緒にプレーすれば非常に魅力的」としている。

左サイドにはガブリエウ・マルティネッリやレアンドロ・トロサールがいるものの、レヴァークーゼンでハイパフォーマンスを見せているディアビも捨てがたい存在。ネルソンが移籍する可能性が高いことを考えても確保しておきたい戦力と言える。

最前線はザハ。30歳とベテランの域に達しつつあるが、今シーズン限りでクリスタルパレスとの契約が満了を迎え、フリーで獲得できることを考えると非常に魅力的だ。

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