【DeNA】前夜の勢い止まらず 佐野が5打点、5月6発目と量産体勢

【横浜DeNA―広島】2回横浜DeNA2死一、二塁。3ランを放ちベンチ前でポーズを決める佐野(中央)=横浜

◆横浜DeNA13-3広島

 4番牧の一振りで連敗を脱出した前夜の勢いは止まらない。ベイスターズ打線が大技小技の鮮やかな攻撃で畳みかけ、主導権を手繰り寄せた。    

 二回1死。桑原の二塁打に、京田が決死のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取り一、三塁。沸き上がるハマスタとは対照的に打席の山本は冷静だった。広島・コルニエルの初球、バットを寝かせた。

 セーフティースクイズで4試合ぶりの先制点。さらに佐野は失投を狙っていた。

 初球をフルスイングで空振りした直後、同じツーシームを完璧に捉え、バックスクリーン右に突き刺す8号3ラン。「最近情けない打撃が続いていたが、自分を信じていた。最高の感触だった」。6試合ぶりのアーチに何度も右拳を振り下ろしてほえた。

 2021年10月以来となる自己最多タイの1試合5打点。さらに今月6発目と本塁打も量産体勢に入ってきた。「苦しい時期が続いていたが、ここからチームで気持ちを一つに戦っていく」と佐野。頼れる主将が先制攻撃の象徴となる。

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