〝幻の甲子園〟実現 11、12月に元高校球児大会 20年、コロナで中止

記者発表会で大会開催への意気込みを語った発起人の大武優斗さん(左)とゲストの古田敦也氏=東京都江東区(武蔵野大提供)

■茨城は土浦湖北出場

新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった2020年夏の甲子園大会を受け、東京都の武蔵野大有明キャンパスで18日、「あの夏を取り戻せ~全国元高校球児野球大会 2020-2023~」プロジェクト実施の記者発表会が開かれた。20年に各都道府県で行われた独自大会の優勝校や上位校が甲子園球場に集い、試合などを行う。

46チームが出場(18日時点)。11月29日に甲子園で記念撮影や練習などを行い、同30日と12月1日に兵庫県内の球場で各チームが交流戦を行う。

茨城県の独自大会はコロナ禍による日程制限と雨天で決勝まで実施できず、4強の霞ケ浦、土浦湖北、水戸啓明、明秀日立が1位扱いとなった。今大会はくじで土浦湖北の出場が決まった。当時3年で主将を務めた田中海斗さん(20)は新潟医療福祉大で野球を続けている。「目標だった舞台で当時の仲間とまた野球ができることがうれしい」と話した。

プロジェクト発起人で元球児の大武優斗さん(武蔵野大3年)は「当時球児だった高校3年生の悔しい思いを晴らしたい」と意気込みを語った。会見には元ヤクルトで解説者の古田敦也さんも出席し、大会の成功にエールを送った。

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