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岡山県鏡野町羽出にある県天然記念物「七色樫」の葉が、新緑期を迎えて鮮やかな黄色に変わり、愛好者らの目を引きつけている。
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朱を帯びていた新芽が先月下旬から徐々に変色し、まるで花でも咲いたかのよう。背後の杉林の深い緑が彩りを際立たせ、早苗がそよぐわきの水田にも映り込む。
樹高16メートル、推定樹齢350年以上。一帯に多く自生するウラジロガシながら、この1本だけが季節ごとに変色するため名付けられた珍木で、この時季を狙って訪れる人も少なくない。
近くに住む農業・安藤章一さん(67)は「今季は全体に新芽が吹いたせいか例年以上に鮮やか。来月中旬まではこの色が楽しめ、その後は黄緑、深緑になる」と話している。