被爆者問題 野党が「議員懇談会」設立総会開く 立民や国民有志、超党派で解決へ

設立総会で被爆2世の法的援護を訴える崎山会長(右端)ら=参院議員会館

 立憲民主や国民民主両党など野党の国会議員有志らが18日、被爆者をはじめ国の指定地域外で長崎原爆に遭った「被爆体験者」や被爆2世らの救済拡大に取り組む「被爆者問題議員懇談会」の設立総会を東京都内で開いた。今後、超党派で問題に理解を深め、政治的解決を目指す。
 呼びかけ人は立民の水岡俊一参院議員(比例)や社民党党首の福島瑞穂参院議員をはじめ長崎、広島関係を中心とした衆参の議員計12人。この日までに無所属を含む議員約40人が懇談会に参加の意思を示した。
 総会では、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市事務局長、多・長被爆体験者協議会の山内武会長、全国被爆二世団体連絡協議会の崎山昇会長らからヒアリング。山内会長は、黒い雨被害者の救済を巡り「なぜ広島と長崎を差別するのか。年老いた私たちに力添えを」と訴えた。崎山会長は「被爆2世は健康被害や社会的偏見など問題を抱える。被爆者援護法が適用されるよう立法措置で協力を」などと求めた。
 会長に水岡議員、本県関係では副会長に西岡秀子衆院議員(国民、長崎1区)、幹事に末次精一衆院議員(立民、比例九州)、事務局長に山田勝彦衆院議員(同)を選出した。
 懇談会は今後、厚生労働省にヒアリングするなど活動を進める。

© 株式会社長崎新聞社