米原子力空母ニミッツ佐世保寄港 9年ぶり、日米同盟強調

長崎県の佐世保港に寄港した米原子力空母ニミッツ=19日午前

 米海軍の原子力空母ニミッツが19日、長崎県の佐世保港に寄港した。佐世保市によると、米空母の寄港は2014年8月以来、約9年ぶり。乗組員の休養や物資の補給が目的で、23日午前10時ごろ出港する予定。東シナ海に面した佐世保港に入ることで、日本との同盟関係を強調し、海洋進出を強める中国をけん制する狙いもある。

 佐世保市によると、米原子力空母の寄港は16回目。全長300メートルを超える巨大な船体が接岸できる岸壁がなく、湾中心部に停泊する。

 米海軍によると、ニミッツは昨年11月に母港の米西海岸を出港し、西太平洋などで活動を続けてきた。17日には艦載機の発着訓練を報道関係者に公開。

3月、韓国・釜山に入港した米海軍の原子力空母ニミッツ(共同)

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