"海を飛ぶ”マンタに 両腕にフィン、世界初プログラム 来月予約開始へ

マンタフライヤーは両腕に着けたハンドフィンを羽ばたかせ優雅に海の中を”飛ぶ”ことができる(鳥取県自然体験塾提供)

 岩美町の浦富海岸でシーカヤックなどのマリンアクティビティー体験を提供する鳥取県自然体験塾(同町牧谷)は、足だけでなく手にもフィン(ひれ)をつけて、まるでマンタのように海を泳ぐことができる体験プログラムを開発した。同体験塾によると世界初の体験プログラムで、長谷川浩司代表は「海を飛ぶという新しい感覚。忘れられない時間を過ごせる」と自信をのぞかせる。6月から予約受け付けを開始する予定。

 体験名は「マンタフライヤー」。カーボン製のハンドフィンを両腕に着け、羽ばたかせるように動かして泳ぐのが特徴。フットフィンよりも軽い力で速く泳ぐことができ、慣れてくると水中を一回転することもできる。

 10年前から構想はあったものの資金面などの問題で断念していた。コロナ禍でマリンアクティビティーに注目が集まる中、長谷川代表は「海の楽しさを知ってもらうため、新しい体験を生み出したい」と考え、国の補助金が得られたことから商品化に着手。昨年6月からフィンの開発を進め、今年1月末に完成した。

 体験プログラムでは、浅瀬でガイドと練習した後、水深の深い場所で実際に泳ぐ。水中でマンタのように優雅に泳いでいる様子は、ガイドが撮影し参加者にプレゼントする。体験時間は3~4時間で料金は1人1万1千円。中学生以上が体験できる。

 長谷川代表は「海を優雅に泳ぐマンタやウミガメの気持ちを味わえる。ぜひ世界初のアクティビティーを体験してほしい」と話した。

 問い合わせは電話0857(73)0118、岩美町立渚交流館。

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