G7首脳ら続々原爆資料館へ 被爆者「分岐点に」

平和記念公園周辺で警戒する警察官=19日午前、広島市

 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)初日の19日、原爆投下国や核保有国のリーダーらが次々と原爆資料館を訪問した。被爆者は求め続けてきた核兵器廃絶に向けて「少しでも方向転換する分岐点になれば」と願った。

 バイデン米大統領はジル夫人と共に、首脳らの中では最も遅い午前11時15分ごろに平和記念公園に到着。出迎えた岸田文雄首相や裕子夫人と記念撮影した後、原爆資料館に入った。

 平和記念公園周辺には大勢の警察官が配置され、物々しい雰囲気に包まれた。首脳らを一目見ようと訪れた広島市の高校教員中村雅彦さん(57)は「戦争はいけないというメッセージを伝える節目にしてほしい」と求めた。

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