ゼレンスキー氏、広島G7出席へ 米軍機使用と報道、侵攻後初

ウクライナのゼレンスキー大統領

 複数の日米政府関係者は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領が先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に対面出席すると明らかにした。ゼレンスキー氏の来日は2019年10月以来で、ロシアによるウクライナ侵攻後は初めて。

 英紙フィナンシャル・タイムズやロイター通信によると21日の会合に参加する。米ブルームバーグ通信はサウジアラビアで開かれるアラブ連盟の首脳会議に出席後に米軍機で来日すると伝えた。

 ゼレンスキー氏は当初、サミットにオンライン参加する予定だったが、G7首脳らと直接対面することで、大規模反攻に向けてさらなる支援を取り付けたい考えとみられる。議長国の日本としても同氏を迎え、ウクライナを支えるG7の結束を強固にする構えだ。

 ゼレンスキー氏は13~15日、イタリアとドイツ、フランス、英国を歴訪して各国首脳と会談し、武器供与や人道支援の継続を訴えたばかり。

 岸田文雄首相は3月、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、ゼレンスキー氏と会談、追加支援を伝達した。

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