3日目は7番手と順調に進める佐藤琢磨「少し苦労したが、ロングランの終わりに向けて満足のいくポジションが見つかった」

 チップ・ガナッシ・レーシングに移籍し14度目のインディ500に挑んでいる佐藤琢磨。第107回インディ500走行3日目は、7番手スピードを記録し、順調にセッティングを進めている。

 走行初日は雨天中止となり、走り出しは走行2日目からとなった今年のインディ500。チップ・ガナッシ・レーシングから3度目のインディ500制覇を目指す佐藤琢磨は、この日のプラクティスを229mph台のトップスピードを記録し、最高のスタートを切った。

 走行3日目も好天のもと6時間のセッションが行われ、佐藤琢磨は98周を走行。66周目に227.818mph(39秒5052)を記録し7番手で3日目を終えた。翌日の天候を見据えて予選シミュレーションも行うなど、順調にプログラムをこなしている。

 3日目のトップはチームメイトのマーカス・エリクソン。前日の琢磨のスピードを上回る229.607mphを記録し、単独走行でもトップスピードをマーク。2番手には、前日に続きスコット・ディクソンが入り、アレックス・パロウも9番手とチップ・ガナッシ勢は走行3日目も好調さを見せていた。

3日目は98周を走行した佐藤琢磨(チップ・ガナッシ)

「今日も素晴らしい1日で、たくさんのことを学びました。午後の早い時間帯は、いいグリップとバランスを見つけ出すのに少し苦労しましたが、ロングランの終わりに向けて満足のいくポジションが見つかりました」

「こうした様子を目にすると、本当に勇気づけられます。そして最後には、あまり天候がよくなかった場合に備えて、予選シミュレーションを1回だけ行いました。けれども、全般的には、チームの4台はどれもコンペティティブで、とてもいい1日だったと思います」とリリースで振り返る琢磨。

 19日は予選に向けてブースト圧が増加しスピードアップするファストフライデイが予定され、12時から18時まで走行が行われる。

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