元大関の十両栃ノ心が引退 ジョージア出身、優勝1回

栃ノ心

 日本相撲協会は大相撲夏場所6日目の19日、元大関で東十両5枚目の栃ノ心(35)=本名レバニ・ゴルガゼ、ジョージア出身、春日野部屋=の現役引退を発表した。親方になるための日本国籍は取得しておらず、協会には残らない。今年初場所で左肩を痛め、春場所は5勝10敗。今場所は初日から白星がなかった。

 入門前は柔道で鳴らした栃ノ心は2006年春場所で初土俵を踏み、08年夏場所に新入幕。右膝の大けがで幕下下位まで転落したものの、怪力を生かした右四つの取り口で復活した。18年初場所では平幕で初優勝。同年夏場所後に欧州出身3人目の大関に。19年九州場所で2度目の陥落。在位は通算7場所だった。

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