TEAM MUGEN、野尻智紀のスーパーフォーミュラ第4戦オートポリス欠場を発表。代役は大津弘樹

 5月19日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するTEAM MUGENはプレスリリースを発行し、野尻智紀が5月20〜21日に大分県のオートポリスで開催される第4戦を欠場すると発表した。また、野尻の代役として大津弘樹が1号車のステアリングを握ることも明らかにされた。

 2021年、2022年とスーパーフォーミュラで2連覇を果たした野尻。新車SF23と再生可能原料を活用したカーボンニュートラル対応レーシングタイヤが導入された2023年シーズンもその強さは健在で、第3戦終了時点でポールポジション2回、優勝1回、2位1回という成績でドライバーズランキングトップにつけており、第4戦オートポリスにおいても注目ドライバーのひとりだった。

 しかし、第4戦の走行開始を翌日に控えた19日、野尻の欠場がTEAM MUGENより発表された。チームリリースによると野尻は、19日に体調がすぐれず熊本県の病院にて受診した結果、肺気胸との診断を受けたという。今後についてTEAM MUGENは、医師の診断を受け状況を把握しながら判断するとしている。

 欠場にあたり野尻は、「いつもたくさんの応援ありがとうございます。今回のレースに向けて調整を行っていましたが、欠場となり皆様にはご心配をおかけしております。治療に専念し、また万全な状況で皆様の前でレースできるよう頑張って準備を進めていきたいと思います」とコメントを発表。

 また、自身の公式Twitterでも「ご心配をおかけしておりますが、今大会を欠場いたします。本日朝から胸痛と喘息のものではない息苦しさが…。診断によれば安静にしていれば大丈夫なので、今はしっかり治します!ということで、次戦の走りをお楽しみに! #肺がスローパンクチャー」と綴っている。

 なお、TEAM MUGENは野尻の代役として、2021年、2022年とスーパーフォーミュラへフル参戦していた大津弘樹を起用することを明らかにしている。大津は太田格之進の代役として開幕前に鈴鹿で行われた公式合同テストにDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参加しており、新車SF23を経験済だ。

 野尻が再び快走を見せる日を心から願うと同時に、今季スーパーフォーミュラ初参戦となる大津の走りにも注目したいところだ。

2022スーパーフォーミュラ第10戦鈴鹿 大津弘樹と野尻智紀

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