荷物積み降ろし2時間以内に 物流24年問題で、政府要請へ

 政府は19日、トラック運転手の残業規制強化で人手不足が予想される「2024年問題」への対応の一環として、荷物の積み降ろしなどを原則2時間以内にするよう、来月にも荷主に呼びかける方針を明らかにした。24年度に4億トン(19年度の輸送能力の14.2%)が運べなくなる恐れがあり、作業を効率化し、運転手の拘束時間を短縮するのが狙い。

 国土交通省の調査では、積み降ろしや、作業開始前に現地周辺でトラックが待機する時間は合わせて約3時間。1回の運行でかかる時間の約2割を占めており、非効率だと判断した。既に2時間以内の場合は一層の時短を促す。

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