電事連会長、河野氏に反論 高コスト体質「当たらない」

記者会見する電気事業連合会の池辺和弘会長=19日午後、東京都千代田区

 電気事業連合会の池辺和弘会長(九州電力社長)は19日の定例記者会見で、大手電力7社による家庭向け電気料金の値上げを巡り、河野太郎消費者担当相が電力会社は高コスト体質だと指摘したことに関し「非常に廉価に販売している。当たらない」と反論した。

 値上げ審査では、5社が実施時期を先送りされた。池辺氏は「電力は利益率が非常に低い薄利多売の商売だ。(値上げの)遅れで、規制料金の中では利益が出ない水準に陥っているのではないか」と懸念を示した。その上で、物価高対策として審査で値上げ幅が圧縮されたのであれば「正しくない。将来に向けて危険だ」と強調した。

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