書類に別人の個人情報 茨城・土浦市 書類重なり複写

土浦市役所=同市大和町

茨城県土浦市は19日、市障害福祉課が「NHK放送受信料免除申請書」を来庁した男性に手渡した際、3枚つづりの2、3枚目に別人の氏名などを含む個人情報が複写された状態だったと発表した。市は個人情報が漏えいしたとして、4月改正の個人情報保護法に基づき国の個人情報保護委員会に報告した。

同課によると、漏えいしたのは女性の住所、氏名、電話番号、障害者手帳番号。昨年7月、女性の同申請を受け付けた際、申請用紙を2冊重ねて手渡し、下側にあった冊子に女性の情報が書き込まれたとみられるという。同課はこの用紙を今年1月、男性に手渡し、男性が今月、「他人の情報が載っている」と市に連絡して発覚した。

受信料免除は、全員が住民税非課税の世帯で障害者手帳を持っている人が対象となる。市が内容を確認し、NHKに送付する。市は再発防止策として、複写方式の書類を配布する時、3枚とも白紙の状態と確認するなどとしている。

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