中国版サミット「西安宣言」署名 G7にらみ、結束誇示

「中国・中央アジアサミット」の記者発表に臨む中国の習近平国家主席=19日、中国陝西省西安(共同)

 【西安共同】中国の習国家主席は19日、西安で中央アジア5カ国と「中国・中央アジアサミット」を開き、連携強化に向けた共同文書「西安宣言」に署名、会議は閉幕した。宣言は「国際秩序を公正で合理的な方向に発展させる」と明記し、G7主導の秩序に対抗する姿勢を鮮明にした。G7広島サミットをにらみ、6カ国の結束を誇示した。

 中国は広島サミットで中国への否定的な意見が交わされるとみてG7を連日批判。「一帯一路」を通じ、中国を中心とする国際秩序の構築に意欲を燃やしている。

 習氏はカザフスタンとキルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの大統領と共に西安宣言の署名式と記者発表を行った。

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