ダイハツ、国内でも認証不正 SUV2車種7万台、販売停止

ダイハツ工業の「ロッキーHEV」

 ダイハツ工業は19日、国内で販売する2車種で衝突試験に関する認証手続きに不正があったと発表した。小型スポーツタイプ多目的車(SUV)の「ロッキーHEV」と、親会社のトヨタ自動車ブランドの「ライズHEV」で、累計販売台数は計約7万8千台。2車種は出荷と販売を停止した。4月には海外向け4車種でも不正を発表しており、調査の過程で新たに発覚した。

 2車種はいずれもハイブリッド車。車両側面を電柱を模したポールに衝突させ、衝撃に対する安全性能を調べる試験で不正があった。左右の側面それぞれのデータを提出する必要があるが、運転席のある右側も、左の助手席側で実施した試験と同様のデータを提出したという。

 今回の2車種も、海外向け車種での認証不正があった滋賀県内の「滋賀テクニカルセンター」で試験をしていた。不正の目的は「調査中」としている。

 ダイハツは4月、トヨタブランドで販売する「トヨタ ヤリスエイティブ」など4車種で不正があったと発表。側面からの衝撃に対する安全性能の試験で不正を行っていた。

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