G7、自由貿易の維持・強化確認 特定国に依存せず、供給網構築

G7広島サミットが開幕し、第1セッションに臨む(左端から時計回りに)岸田首相、バイデン米大統領、ドイツのショルツ首相、英国のスナク首相、EUのフォンデアライエン欧州委員長、EUのミシェル大統領、イタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相、フランスのマクロン大統領=19日午後、広島市(代表撮影)

 19日開幕した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)は世界経済を巡り討議し、自由で公正な貿易体制の維持、強化の必要性を確認した。中国を念頭に、鉱物など重要物資の特定国への依存度を減らし、信頼性あるサプライチェーン(供給網)の構築を目指すことでも一致した。

 クリーンエネルギー経済へ移行し、新興・途上国と連携を深めることも確認した。経済安全保障の観点から供給網を強化することはサミット2日目の20日も議論される。

 岸田文雄首相は19日の討議で政権が掲げる経済政策「新しい資本主義」を説明。賃上げを含む「人への投資」と国内投資の拡大を通じ、成長と分配の好循環を進めてきたと述べた。

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