ディズニー運営、初の女性会長 オリエンタルランド

オリエンタルランドの会長兼最高経営責任者に就任する高野由美子副社長

 東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(いずれも千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドは19日、加賀見俊夫会長兼最高経営責任者=CEO=(87)が退任すると発表した。ディズニーランドの開業に尽力し、長年にわたり経営を主導してきた。後任に高野由美子副社長(66)が就く。会長兼CEOの交代は18年ぶりで、女性の就任は初めてとなる。

 6月29日の株主総会を経て正式に決定する。加賀見氏は代表権を持ったまま取締役会議長となる。施設の開業から40周年を迎え、新型コロナウイルス流行前のにぎわいを取り戻しつつある状況を踏まえたとしている。

 高野氏は1980年にオリエンタルランドに入社。ホテル事業を手がける子会社の社長を10年近く務め、2018年にはこの子会社の会長に就任。オリエンタルランド副社長を兼任し、中期経営計画の策定にも携わったという。

 加賀見氏は95年に社長、05年から会長を歴任した。吉田謙次社長(62)は留任する。

オリエンタルランドの加賀見俊夫会長兼最高経営責任者

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