おかえり祭りへ盛り上げ 美川・宵宮で台車巡行

御旅所から曳き出された台車=白山市美川浜町

 白山市美川南町の藤塚神社の春季例大祭「おかえり祭り」の開幕を翌日に控えた19日、美川地区で前夜祭に当たる「宵宮(よんめ)」が行われ、13台の台車(だいぐるま)がそれぞれの町内を巡って祭りムードを盛り上げた。

 台車が保管されている美川浜町の御旅所では、住民が続々と集まって台車に幕や人形を飾り付けた。周辺では露店の設営が行われ、沿道に「御神燈」と書かれた提灯(ちょうちん)が並んだ。夕方、太鼓や掛け声とともに住民が台車を曳(ひ)き出し、「ギーギー」と木材がきしむ音を響かせながらまちを巡った。

 祭りで神輿(みこし)を先導するラッパ手、旗手は、みかわこども園で園児130人を前に演奏と演舞を披露し、大きな拍手を受けた。

 20日の「神幸祭」では、台車と神輿が藤塚神社を午前8時半に出発する。今年は西ルートで地区内を練り歩き、午後9時半に御旅所に到着する。21日の「還幸祭」は、神輿などが午後7時に御旅所を立ち、おかえり筋の美川末広町を通って神社に戻る。

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