VW、ロシアから撤退完了 事業を現地企業に売却

ロシア・カルーガのフォルクスワーゲン(VW)の工場=2022年3月(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】ドイツ自動車大手、フォルクスワーゲン(VW)は19日、ロシアで事業を手がけてきた複数のグループ会社の株式を、現地の自動車ディーラーを手がける企業に売却したと発表した。VWはこれでロシアからの撤退を完了した。ロシアのウクライナ侵攻を受けてVWは昨年3月以降、ロシアの工場での生産を取りやめた。

 ロイター通信によると売却額は約1億2500万ユーロ(約190億円)。VWは今回の株式売却はロシア当局の承認を受けており、譲渡したのはロシア西部のカルーガにある工場や自動車輸入関連業務、金融サービス事業などだと説明した。

 カルーガの工場の生産能力は年22万5千台とされている。

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