【装蹄師・西内荘コラム】続々と函館へ向け出発

来週からは函館に向いて出発する厩舎が続々と増え北海道シリーズの始まりです。開催1週間前までは開業装蹄師で長期滞在する装蹄師がいないので、出発前に新しい蹄鉄に履き替えて行きます。それに今は1年でいちばん蹄の伸びが早い時期なので馬のためにも装蹄して行くのは必須で、私たちは打ち残しがないように出発日をチェックしながら予定を組んでいます。

蹄は暖かくなってくる4月頃から伸びが早くなるのですが、それを実感できるのが今くらいになります。そのため冬場の倍は削る蹄の量が多くなるので削蹄する私たちのエネルギー消費も倍増しです。今は追い切り後に削蹄する馬が多いのですが、レースや追い切り後の蹄は硬くなるので伸びた蹄を削蹄するのはひと苦労。蹄のシステム上、体温の上昇した翌日の蹄は乾燥するので硬くなり、馬によっては石のようにカチカチの馬もいますからね。

土曜の平安ステークスにはグロリアムンディとノットゥルノを担当。グロリアムンディは芝でも走れる感じはあるのですが、ダート適性は中々のもので、現状では硬い芝より衝撃を吸収できるダートのほうが走りに余裕があります。ノットゥルノの前走はレース前装蹄では状態キープと感じたのは誤りだったのか、レース後の放牧先で装蹄したときはドット疲れが出てましたし、状態は蹄にも現れボロボロになりましたからね。リフレッシュした今回は装蹄の感触も蹄の状態もいいです。本番は次走だと思うので良い競馬ができればと思います。

土曜重賞は2頭担当

●5月20日(土)

・新潟
1R スマートブリーズ
10R カレンマックナイト

・東京
6R エメラルドビーチ
11R ノースザワールド

・京都
1R トプシー
8R ボブズヤアンクル
9R ヘニータイフーン
11R グロリアムンディ
ノットゥルノ
12R スマートセプター
モズブーナー

●5月21日(日)
・新潟
2R スマートメイプル
11R シンシティ

・東京
12R ナリタフォルテ

・京都
2R メイショウオオミネ
7R マテンロウアイ
9R ゴールドエクリプス
10R ベンダバリラビア
マテンロウガイ
12R テイエムシニスター

以上が装蹄から感じた好感触馬です。

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