“本当の信者にしか見えない” 江口のりこ、平岩紙ら実力派俳優のリアルな演技に注目『波紋』本編映像

©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ

主演・筒井真理子と共演に光石研、磯村勇斗、柄本明、キムラ緑子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙を迎え、日本を代表する映画作家・荻上直子監督がメガホンをとった映画『波紋』が、5月26日(金)より公開。このたび、信者である小笠原ひとみ役の江口のりこと伊藤節子役の平岩紙のまるでノンフィクションのような本編映像と場面写真が解禁となった。

荻上直子最新作にして最高傑作

本作は、荻上直子監督のオリジナル最新作にして、監督自身が歴代最高の脚本と自負する絶望エンタテインメント。監督は、須藤家を通して、現代社会の闇や不安と女性の苦悩を淡々と、ソリッドに描き出す。放射能、介護、新興宗教、障害者差別といった、誰もがどこかで見聞きしたことのある現代社会の問題に次々と翻弄される須藤家は、正に社会の縮図だ。しかし、これを単なる絶望で終わらせないのが荻上監督の新境地とも言える。依子から広がる波紋は、きっと全ての女性、いや現代社会に生きる全ての人に届くことだろう。依子は、あなただ。

「つらい時こそ一緒に切磋琢磨いたしましょう」

映像は、依子(筒井真理子)が心の拠り所とする“緑命会”で信者とともにホームレスに炊き出しのボランティアをするシーン。そこで依子の夫・修(光石研)が癌であることを知った信者小笠原ひとみ(江口のりこ)と伊藤節子(平岩紙)は、依子の本心を知らずに労わる。「私にできることがあったらなんでも言ってください。つらい時こそ一緒に、切磋琢磨いたしましょう」と小笠原ひとみ。「今度須藤さんとご主人のためにみんなで祈ろうということになって」と伊藤節子。挙げ句の果て夫・修を“緑命会”の勉強会に誘うという話までも。

“緑命会”に「騙されているんだよ」と語る夫・修を連れていくのか。江口のりこと平岩紙の演技がまるで本当の信者にしか見えないやばい本編映像となっている。公開が近づき次々と明かされる、まるでノンフィクションかのような実力派俳優らの演技。この絶望エンタテインメントは、きっと現代社会に生きる全ての人のリアルを映し出すことだろう。

『波紋』は5月26日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

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