<G7広島サミット>開幕 食で歓迎

精進料理を楽しむ海外メディア関係者(19日、広島市で)

19日開幕した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に合わせ、広島市に開設された国際メディアセンターでは、世界中から集ったメディア関係者を日本食でもてなしている。同日は精進料理やおにぎり、ラーメンなどの日本食や、広島県産の農産物を使った料理もPR。インバウンド(訪日外国人)の増加や日本産農林水産物の輸出拡大を狙う。

日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は農水省や外務省と連携し、精進料理やおにぎり、日本酒を用意。精進料理は、豆腐にニンジンやレンコンの端材を練り込んで揚げた「飛龍頭(ひりゅうず)」を提供。英国から来たメディア関係者は「ベジタリアンでも安心して食べられてうれしい」と話した。広島県ブースでは県産キャベツを使ったお好み焼きを提供。ムスリム向けに大豆ミートを使った物も用意し、魅力を伝えた。

JFOODOの北川浩伸執行役は「海外メディアの報道を通じてインバウンドの増加につなげ、日本の農林水産業や食を元気にしたい」と意気込む。

© 株式会社日本農業新聞