G7首脳の和食ディナーは広島づくし カキ、タイ、広島牛・・・地酒も彩り 厳島神社近くの老舗旅館「岩惣」

首脳に提供された夕食

 世界遺産の厳島神社(広島県廿日市市)近くの老舗旅館「岩惣」に場所を移して19日夜に開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)のワーキングディナー―。核軍縮などがテーマの重要な話し合いの場に提供されたのは、瀬戸内海のカキやタイ、オコゼといった豊富な魚介、広島牛などを用いた和食だった。

 岩惣の料理顧問の坂本守さんが一品一品に丹精を込めた。酒類は日本ソムリエ協会の田崎真也会長が監修した。外務省が19日、公表したワーキング・ディナーのメニューは次の通り(表記は発表のまま)。

 【瀬戸の品】【向八寸】

 能美牡蛎酒蒸し 湯来のキャビア添え

 車海老酒盗漬 筍源平焼き 菱蟹東寺揚げ

 白子最中 陸蓮根 玉蜀黍

 【一汁一菜】【平椀と合肴】

 清出汁仕立て 汐待ちの鯛安平 早松茸 羽衣豌豆 長蕨 青柚子

 虎魚鼈煮 団扇海老黄金煮 楓冬瓜 独活 サムライ葱

 【留肴・御飯】

 広島牛(比婆牛) 赤海胆と潤香茄子 吉和わさび 鮎蓼

 穴子寿司 花茗荷 新生姜

 【安芸の水菓子】

 瀬戸醤油香る・備前大納言と和三盆の羽二重蒸し

 三次米薫る雷おこし

 紅葉饅頭 八朔大福

 【飲み物】

 龍勢(藤井酒造・広島県竹原市)▽泡酒 AWA SAKE(南部美人・岩手県二戸市)▽純米大吟醸 広島錦 賀茂鶴(賀茂鶴酒造・広島県東広島市)▽富士の夢2021(山野峡大田ワイナリー・広島県福山市)▽10年熟成大古酒 華鳩(榎酒造・広島県呉市)

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