
【ワシントン共同】米国の債務上限引き上げを巡るバイデン政権と野党共和党の交渉は19日、与野党の隔たりが埋まらず、共和党の担当者は途中一時退席した。その後再開したが、双方から交渉に反対する声も出ており、債務問題は政争の具となっている。
債務上限は連邦政府の借り入れ上限で、法律で定めている。1月に上限に達しているため、財務省は議会が引き上げなければ6月1日にも資金繰りに行き詰まり、国債の利払いが難しくなるなどデフォルト(債務不履行)に陥る懸念がある。
ホワイトハウス関係者は交渉状況について「大きな隔たりがあり、協議は難しい」と説明した。