米空母9年ぶりに長崎県・佐世保に寄港 ニミッツ 休養、補給目的 23日出港

佐世保に寄港した米原子力空母「ニミッツ」=19日午後2時28分、佐世保市十郎新町から撮影

 米海軍の原子力空母ニミッツ(9万7千トン、クレイグ・シコラ艦長ら4758人乗り組み)が19日午前10時ごろ、佐世保に寄港した。米原子力空母の佐世保寄港は2014年8月のジョージ・ワシントン以来約9年ぶりで、通算16隻目。寄港目的は、乗組員の休養や、補給・維持としている。23日午前10時ごろ出港する予定。
 19日午前9時半ごろ、雨が降り、もやがかかる中、佐世保港内に入り、同9時58分、港の中央付近に停泊した。飛行甲板には多くの艦載機が並んでいた。
 ニミッツが所属する第11空母打撃群の司令官、クリストファー・スウィーニー少将は同日、「日米の結び付きはインド太平洋地域の安定と安全の礎になっている」と強調し、「佐世保の魅力的な人々との出会いなどを楽しみにしている」とコメントを出した。寄港は日本との同盟関係を強調する狙いなどがある。
 原子力規制庁による放射線測定結果は、入港前の測定値と「同一レベル」だった。
 米海軍によると、ニミッツの全長は333メートル。動力は2基の原子炉。FA18戦闘攻撃機など約70機を搭載している。昨年11月に米ワシントン州の母港を離れ、西太平洋などで活動を続けてきた。今年3月には韓国海軍との合同訓練、4月は日米韓の共同訓練にも参加した。

© 株式会社長崎新聞社