乃木坂46・山下美月&鈴木仁ダブル主演で「さらば、佳き日」が実写化

乃木坂46・山下美月と鈴木仁が、テレビ東京系で6月12日からスタートするドラマプレミア23「さらば、佳き日」(月曜午後11:06)でダブル主演を務めることが分かった。

「さらば、佳き日」の原作は、「ひだまりが聴こえる」(文乃ゆき名義)で知られる茜田千氏の同名コミック。ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきた広瀬晃と桂一は、仲むつまじく穏やかに新しい生活を始める。しかし、2人には誰にも言えない大きな秘密があった。実は2人は“兄妹”。そんな2人を取り巻くさまざまな人間関係を描くヒューマンラブストーリーだ。監督を務めるのは、映画「今はちょっと、ついてないだけ」(2022年)、「パーフェクトワールド 君といる奇跡」(18年)の柴山健次氏。脚本は「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ)、「半径5メートル」(NHK)、映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」(20年)の川﨑いづみ氏が担当する。

山下は、幼い頃から留守にしがちな両親に代わり、家事などをこなしてきたしっかり者で、保育園の先生として働く晃を演じる。

幼い頃から兄の桂一のことが好きで、いつも一緒にいた晃という役柄について、山下は「家庭的で面倒見がよく、心(しん)がぶれない人だなと感じました。ですが、ちゃんと人間味のある不器用さも持っていて、生きにくさを隠しながら普通を装っているのが、どこか切なく愛らしいです」と印象を明かす。

また、作品に関しては、「桜のつぼみが開こうとしている瞬間をずっと見ているような、強さともろさに胸を打たれ、今作に参加させていただくことを決心しました。兄と妹という2本の糸が、友人や母親の存在を通して絡まり合い、2人にしか分からない世界を魅せてくれます。現実的な問題とそれを超えるような登場人物たちのそれぞれの愛の形に、さまざまな感情がぶつかり合いながら何度も読ませていただきました」と感銘を受けたことを伝える。

そして、「大切な人を思う気持ちというのは、どんな壁にも臆することのない真っすぐなものです。たとえそれが家族という関係であっても、よどむことなく愛は存在するのではないかと、原作を読んで感じました。晃と桂一の関係をどう表そうと考える日々ですが、共に私自身も喜んだり苦しんだり、2人の日常の中に生まれる感情をすくい取っていきたいと思っております。精いっぱい演じさせていただきますので、放送を楽しみに待ってくださったらうれしいです」と期待を込めている。

一方、鈴木は、しっかり者の妹・晃とは正反対で頼りないが人一倍心優しい性格で、絵本の出版社で働く3歳年上の兄・桂一に扮(ふん)する。

「兄なのに、妹に頼ってばかりの弟のような存在だと感じました」という鈴木だが、「表紙からしてとても温かみのある漫画だろうなと思いました。でもその中で入れ混じるさまざまな人間関係。ドラマでも細部にこだわって原作のよさを十分に伝えられたらと思いました」との意気込む。

さらに、「ヒューマンドラマであり、その中に恋愛の要素が入ってくる。そこを大切に人間味ある作品を共演者の方々、スタッフさんたちと一緒に作っていけたらと思います。自分自身の感情との向き合い方が重要になってくる作品だと思います。一人一人の心の動きや気付き、変化を感じてもらえたらと思います」と語っている。

原作の茜田氏は「ドラマ化のお話をいただき、うれしいという気持ちが湧くとともに、原作を知らない方が見てどんな感情を抱くのかとても気になりました。ドラマの中で描かれる晃や桂一たちの気持ちが、見てくださる方の心に少しでも寄り添うことができるような、そんな作品になればいいなと思っています」とコメントを寄せている。

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