スーパーフォーミュラ・ライツ開幕。第1戦/第2戦とも木村偉織がポールポジションを獲得

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2023年開幕となる第1大会オートポリスは5月20日(土)、第1戦/第2戦の公式予選が行われ、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が第1戦、第2戦ともにポールポジションを獲得した。

 若手の登竜門カテゴリーとして、2020年から新たな名称で争われているスーパーフォーミュラ・ライツは今季が4シーズンめ。2023年からはワンメイクタイヤがハンコックに変更されたが、3月に発生したハンコックタイヤ大田工場の火災の影響で、ヨコハマがタイヤ供給を支援。第1大会オートポリスから第3大会鈴鹿まではハンコックのスリック、ヨコハマのウエットが使用され、第4大会富士以降はヨコハマがスリック、ウエットとも供給を行う。

 そんな2023年のスーパーフォーミュラ・ライツだが、3月に鈴鹿で行われた合同テスト以降の走行はなく、5月18日(木)から2日間行われた専有走行が第1戦/第2戦の予選に向けた重要な走行機会となったが、ドライでの走行が実現したのは初日走り出しの15分ほどのみ。雨、さらに霧の影響で専有走行は大半がウエットとなってしまっていた。

 そのため、晴天のもと迎えた5月20日(土)11時30分から行われた第1戦/第2戦の予選は、ウエットパッチが残っていたものの、ほぼ“ぶっつけ本番”でのドライコンディションとなった。今季は10分ずつの計時予選をそれぞれ行うスタイルとなったが、各車のアタックタイミングが分かれることに。そんななかで5周目に1分38秒748までタイムを縮めた木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が開幕ポールポジションを獲得した。

 2番手につけたのは1分39秒220を記録したイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)。3番手には一度ピットに戻りタイヤを換えていた平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)となった。

 10分間のインターバルで11時50分から迎えた第2戦の予選では、TOM’S勢が早めのアタックを展開。古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が1分39秒113でトップに立つが、これを上回ってきたのは小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、そして木村。1分38秒742を記録しトップに立つが、その前後で今田がコース上でストップ。予選は残り1分39秒で赤旗中断となった。

 セッションは12時03分に再開され、残り3分でのアタックとなったが、木村、平良など3台はコースインせず。6台が再アタックしたが、大きなタイムアップはならず。木村が第1戦に続いてのポールポジションを獲得し、小出が2番手。古谷が3番手となった。

 第1戦の決勝レースは5月20日(土)16時から行われる。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリス 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリス イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリス 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリス 平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリス 古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリス エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)と父のヤルノ・トゥルーリ

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第1戦オートポリス 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1   50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’38.748

2   52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’39.220

3   1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’39.350

4   36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’39.427

5   2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’39.452

6   51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’39.518

7   37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’39.737

8   35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’39.908

9 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’42.101

10 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’43.549

11 M 53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’44.030

12   10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 1’47.242

天候:晴れ 路面:ドライ
No.4は2023全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第27条6.(黄旗区間通過集会のベストタイム)により、当該ラップタイム(1’41.835)を抹消した。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第2戦オートポリス 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1   50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’38.742

2   2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’39.077

3   36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’39.113

4   52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’39.266

5   51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’39.605

6   1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’39.621

7   35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’39.656

8   37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’39.971

9   10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 1’40.034

10 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’43.049

11 M 53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’43.653

M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41

天候:晴れ 路面:ドライ

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