蔡英文氏、習指導部に自制要求 台湾総統就任7年、来年引退

台湾総統府で記者会見する蔡英文総統=20日、台北(台湾総統府提供・ロイター=共同)

 【台北共同】台湾の蔡英文総統は20日、就任から丸7年を迎えたのを受け、総統府で記者会見し「台湾海峡の問題は平和的に解決されなければならない。(武力によって)一方的に現状を変更することは認められない」と述べ、台湾統一に向け軍事圧力を強める中国の習近平指導部に自制を求めた。

 蔡氏は来年5月で2期の任期満了となり総統を退く。同1月の総統選で与党、民主進歩党(民進党)の後継候補、頼清徳副総統の当選を実現し、中国との衝突を避けつつ統一を拒否する「現状維持」路線を継続させたい考えだ。

 蔡氏は「決して圧力に屈することはない。対等な対話により両岸(中台)の相違を解決したい」と述べた。

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