「腐らず継続」初の決勝へ…ごみ清掃芸人・滝沢さんらのマシンガンズ 今夜「THE SECOND」GPファイナル

埼玉ポーズをするマシンガンズ滝沢秀一さん=太田プロダクション

 今年から新たに開催される、結成16年以上の漫才師たちを対象にした賞レース「THE SECOND」でグランプリファイナルに、滝沢秀一(たきざわしゅういち)さん(46)と西堀亮(にしほりりょう)さん(48)のコンビ「マシンガンズ」が進出した。埼玉県内各地でもごみの教育啓発活動を行う滝沢さんが、20日夜に行われるグランプリファイナルを前に、「THE SECOND」について埼玉新聞の取材に応じてくれた。(上林大輝)

 年に一度の漫才頂上決定として有名な賞レース「M-1グランプリ」の出場権は結成15年以内までに限られている。THE SECONDは同レースで出場権を失った結成16年以上の漫才師に焦点を当てた大会として、今年から新設された。優勝賞金は1000万円。130組以上のエントリー芸人が、2月の1次予選、その後2回の本選トーナメントを戦い、勝ち上がった8組の漫才師が5月20日の決勝トーナメントに進出。

 世の中の腹の立つ話題に対しひたすら二人でツッコんでいく漫才スタイルの「マシンガンズ」。滝沢さんは、もともと出場するつもりは無く、新しいネタ等の準備もまったくしていなかったと話す。「不思議なもので、今までとやっていることは何も変わっていないんですよ。ある日突然世の中が変わってチャンスが巡ってくることもあるので、腐らず継続するのはいいことなんだなと思いましたね」。

 ごみ清掃会社の作業員としても働く中、今では環境省のサステナビリティ広報大使も務め活躍の幅を広げている。本選トーナメントで高得点を叩き出し決勝トーナメントに進出したのも、お笑い芸人以外の道が安定しているという心の余裕が影響していると話した。「勝とうとしている芸人だったら焦っちゃうんですけど、僕らは気楽にできたのでそれがよかったですね」。賞レースの決勝に初めて進出したマシンガンズの2人。洗練された変わらぬスタイルでグランプリファイナルに臨み優勝を目指す。

 埼玉新聞では5月30日(ごみゼロの日)付の本紙で、滝沢さん率いる「滝沢ごみクラブ」主催のごみフェスや、滝沢さんの考えるごみを減らすための課題についてのインタビュー記事の掲載を予定している。

=埼玉新聞WEB版=

インタビューに答えるマシンガンズ滝沢秀一さん=11日、太田プロダクション

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