総務省、NTT東、西日本を検査 4月の通信障害で、指導も検討

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 NTT東日本と西日本が4月上旬に起こした大規模な通信障害を巡り、総務省が両社に立ち入り検査をしたことが20日、分かった。社内体制に問題がなかったかどうか詳しく調べる必要があると判断した。総務省は再発防止を強く求める考えで、検査結果を踏まえ行政指導などの対応を検討する。

 立ち入り検査は、電気通信事業法に基づく措置。関係者によると、総務省は4月中に検査に入った。通信設備の状況を確認したほか、事故当時の復旧対応について聞き取りをした。

 障害は4月3日午前、光回線を使ったインターネット「フレッツ光」などで発生し、最大44万6千回線に影響が出た。光回線を使った「ひかり電話」では一時、110番などの緊急通報ができなくなった。

 NTT東の障害は約3時間続き、北海道と東京、神奈川、埼玉、千葉、新潟の各都道県が影響を受けた。NTT西の障害は約1時間40分に及び、大阪、滋賀、岐阜、富山、石川、福井、鳥取、島根、徳島、愛媛の各府県に影響した。

 NTT西は2022年8月にもフレッツ光で障害を起こした。

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