猿之助さん、一家心中話し合う 両親と「生まれ変わろう」

市川猿之助さん

 東京・目黒の自宅で18日に倒れているのが見つかった歌舞伎俳優市川猿之助さん(47)が、17日に両親と心中について話し合ったとみられることが20日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁に「前日に死んで生まれ変わろうと家族で話した。両親は睡眠薬を飲んだ」という趣旨の説明をしたという。病院搬送時、薬物中毒の形跡があり胃の洗浄を受けたことも判明。倒れる前に何らかの薬物を飲んだ疑いがある。

 捜査関係者によると、猿之助さんは半地下のクローゼット内で意識がもうろうとした状態で見つかり搬送された。その際、口の辺りの変色など、薬物中毒とみられる形跡があったという。2階リビングで見つかった歌舞伎俳優の父市川段四郎さん(76)と母喜熨斗延子さん(75)も司法解剖の結果、向精神薬中毒で亡くなった疑いがあることが分かっている。

 マネジャーが18日午前10時15分ごろ、3人を見つけ、119番した。警視庁が19日に実施した自宅の現場検証と家宅捜索では、関連する薬物や容器は確認されなかった。警視庁は猿之助さんから詳しく事情を聴く方針。

© 一般社団法人共同通信社