蝉川泰果 初の逆転Vで4勝目へ「後悔のない一打を」

ジュビック・パグンサンとは最終日も同組で回る(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 3日目(20日)◇取手国際GC(茨城)◇東コース6804yd(パー70)

2位で出た蝉川泰果が1イーグル5バーディ、1ボギー「64」で回り、通算18アンダー2位で最終日に臨む。

前半3番で最初のバーディを奪うと、4番でも5mのバーディパットを沈めて2連続。5番ではティショットを右の林に打ち込んだが、3打目勝負で寄せてナイスパーでしのいだ。

8番で4mのバーディパットを沈めると、この日のハイライトは10番(パー5)。196yd、右ラフからの2打目を7Iでピン2mに絡めて、今週2つ目のイーグルを奪った。13、17番(パー3)も獲って一時は首位タイに並んだが、最終18番で1mのパーパットを外して一歩後退して終えた。

この日はともに最終組でプレーしたジュビック・パグンサン(フィリピン)との伸ばし合いだった。「いいプレーをしないと追いつけない雰囲気だったので、自分のベストのプレーをすることを考えた」と集中力を研ぎ澄ませた。

今季2勝目へ、首位とは1打差。「後続は離れているけど、2、3打差はあってないようなものなので、ビッグスコアを出せる人が勝てると思う。ボギーを打たずにバーディを量産できるように頑張りたい」と力を込める。

今季2勝目へ、1打差2位で最終日に臨む(撮影/中野義昌)

最終日翌日の22日(月)には6月の海外メジャー「全米オープン」(6月15日~/カリフォルニア州ロサンゼルスCC)出場をかけた予選会が控える。「あしたのことで頭がいっぱいでした」と笑いながらも、「連戦だとここで納得した結果を出せないと引きずってしまうので、あしたは後悔のない一打、一打を」。メジャー切符をかけた36ホールの1日競技に勢いよく入りたい。

アマチュアだった2022年の「パナソニックオープン」「日本オープン」、プロ転向後の「関西オープン」と過去3勝は全部、関西エリア、兵庫出身の蝉川には“地元開催”だった。そしていずれも逃げ切りV。持ち前の“魅せるゴルフ”を武器に、今度は初めて関東エリアで、初の逆転勝利をつかみ取る。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)

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