坪井翔「余分にとっておいたタイヤが功を奏した」ローソン「ターン8でミスをした」【SF第4戦予選会見】

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦オートポリスの公式予選が終了し、ポールポジションを獲得した坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、2番グリッドを獲得したリアム・ローソン(TEAM MUGEN)、そして3番グリッドを獲得した阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が会見に出席し、予選を振り返った。

■坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

予選ポールポジション
タイム:1分26秒187

「いやぁ……本当に嬉しいですね、5シーズン目にしてやっと(初ポール獲得)です。予選2番手は結構ありましたし、前回の鈴鹿もポールだと思ったらギリギリ足りなかったり。『やはり僕はポールを獲れない男なのかな』と最近少し思いつつも、なるべく口には出さないようにしていました。そんななかでポールを獲ることができ、本当に嬉しいです」

「(Q1赤旗後のニュータイヤ投入について問われ)フリー走行でニュータイヤを2セット履いていた車両が多かったのですけど、そこを我慢してでも、(予選での)赤旗中断のリスクを考えて、1セットは余分に取っておこうと、開幕戦からずっと(予選に向けて)1セットはキープしてきていたので、それが絶妙なタイミングで功を奏した感じかなと思います」

「その分練習用に新品を履けないので、フリー走行はなかなか辛い状況(20番手)ではあったのですけど、それを考慮してやってきたことだったので、エンジニアの考えが炸裂したかなと思います」

「(アウト・プッシュ=アウトラップ翌週の計測周回入りは狙っていたものなのかを問われ)狙い通りではなかったですね。朝(フリー走行)が寒くアウト・プッシュできる雰囲気ではなかったので、Q1で赤旗が出るまではそれに合わせたアタック(1周のウォームアップを挟む)をしていました。ただ、赤旗が出ちゃったので、残り3分ではアウト・プッシュで行くしかなかったのです」

「でも、その時点では路面温度もだいぶ上がっていたので、それでもいけるっていうのは何となく見えてはいました。トラフィックなど難しい部分もあったのですけど、フリー走行でもあまり調子が良くなかったので『ちょっと賭けてみるのはあるかな』と思って、それがうまくいったのかなと思います」

2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

■リアム・ローソン(TEAM MUGEN)

予選2番手
タイム:1分26秒361

「フリー走行から調子が良かったね。午後は気温もどんどんと上がったからクルマのバランスも微調整が必要だったけど、全体的に見てもクルマにはポテンシャルがあったと思う。でもセクター2で僕が少しミスをしてしまった。それで今日のポールポジションを逃してしまった」

「(オートポリスとの相性を問われ)なぜか初めて走るサーキットだと結果が出るんだよね。理由はわからないけど、それは僕がというよりもクルマとサーキットの相性がすごく良くて、その結果だと思っている。今日のマシンも非常にいいセッティングだった」

「(Q2でのミスの状況について問われ)ターン8で少しスライドしてしまったんだ。クルマのバランスを僕がうまく使えなかったのだと思う。そのスライドの影響でターン10のヘアピンまでタイヤをベストの状態にまで戻すことができず、タイムを稼ぐことができなかったんだ」

2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス リアム・ローソン(TEAM MUGEN)

■阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

予選3番手
タイム:1分26秒474

「欲を言えばチーム2台でワンツーの方がかっこよかったのですけど、僕もこの会見に出席できたことを嬉しく思います。ふたり(坪井、ローソン)と比べるとかなり最近苦戦していたので、そこからここまで上げてこれたのは本当に嬉しいですし、チームに感謝したいです」

2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

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