腰の不調が「けがの功名」 近藤智弘が6位浮上

満身創痍の近藤智弘が「64」で6位浮上(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 3日目(20日)◇取手国際GC(茨城)◇東コース6804yd(パー70)◇曇(観衆2631人)

45歳の近藤智弘が体の不調を感じ始めたのは、ことしの2月末頃だった。「ケアしならがやってるけど、トレーニングも練習もできていない。これだとさすがにメンタル的にもキツイかな…」とここ3カ月は腰の張りに頭を抱えている。

「できる限り休みたくなかったので、ここまで来たけど…」。当初に比べると痛みが軽くなってきているが、回復を期待しながらの今季国内4戦目で限界を迎えつつある。「(プレー)できなくはないけど、良い状態でやれていない。練習もできてないし、ただラウンドをこなすだけ、というのはしんどい」

前年大会では「59」を記録するなど、コースとの相性は文句なし。26位から出たこの日はノーボギーの6バーディ「64」をマークして、通算12アンダー6位まで浮上した。それでも「振る時は一生懸命振るけど、体が気になっちゃって。結果的にスコアは良いんだけど、そういう話でもない。結果的に良いだけ」と依然手応えはつかめていない。

腰の張りでロックがかかったスイングが「けがの功名」に(撮影/中野義昌)

ただ、張りによって腰の回転にロックがかかり、ハーフショット気味になってしまっているスイングが今週は良い方に転がっているという。「けがの功名じゃないけど、フェアウェイが硬いので、フェアウェイキープできればランを稼げて飛距離も出る。そういうところでスコアメークできている」という。

「無理してないから、というのもあるし、アプローチとパターでカバーしているのもある」。初日の1番でボギーをたたいて以降の53ホールはボギーなし。首位と7打差で迎える最終日への期待材料を頭に入れて完走を目指す。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)

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